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みっちん大変・石牟礼道子物語

/4 曙光/1 世界の根本据える=米本浩二

=田鍋公也撮影

 <土曜カルチャー>

 ◆曙光(しょこう)

 水俣の吉田組は天草・宮野河内に出張。現地の人々の温かい支援を受け、道路工事に取り組む。ハルノは女児を出産。道子と命名された。寺の井戸の水が産湯である。泣き方も尋常ではない赤ん坊は規格外の凄(すご)みを漂わせていた。

 水俣の街並みは、京都の碁盤目状を思いっきり縮小した趣である。栄町通りに石屋の吉田道子の家がある。定規で引いたような真っ直(す)ぐな道を西に行くと、梅戸港がある。チッソ製品の積み出し港だ。築港工事の一部を吉田組が担った。

 海の方角をじっと見つめる。意味があるわけでなく、腹が減っているから、ただそうしている。オレの前にこんもりとした極彩色の着物がある。何枚かをうずたかく積んであるように見えたが、一枚だけらしい。それでも子供並みの背丈だ。そろりそろりと近づく。すると驚いたことに着物が動き出した。

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