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「お化け屋敷」ピンチと思いきや「お楽しみに」 仕掛け人からの挑戦状

「怖がらせ隊」のお化け屋敷プロデューサー、岩名謙太さんの自宅兼事務所。24時間、アイデアが浮かぶように“お化け”と一緒に生活している=東京都杉並区で、生野由佳撮影

 娯楽施設にとってかき入れ時となる夏の行楽シーズンに入り、各地の遊園地や動物園は、「3密」(密閉・密集・密接)を避けながらの営業を本格化させている。だが、そこで気になるのは、夏の風物詩といわれる「お化け屋敷」の行方だ。狭い屋内で家族やカップルが身を寄せ合い、恐怖に声を張り上げることこそが、お化け屋敷の醍醐味(だいごみ)のはず。現場を訪ねてみると、そこでは「コロナ時代のお化け屋敷」を生み出すための試行錯誤が行われていた。【統合デジタル取材センター/生野由佳】

 6月中旬、東京都杉並区のアパート2階の一室を訪れると、だらんと垂れた手首や血だらけのワンピース、大量の黒い髪が目に飛び込んできた。知らずにドアを開けたら「事件?」と逃げ出してしまいそうだが、実はこの部屋、ホラーイベント制作会社「怖がらせ隊」のお化け屋敷プロデューサー、岩名謙太さん(25)の事務所兼自宅だ。

 常設会場は持たず、遊園地や遊技場からの依頼で特設のお化け屋敷を企画・運営している。新型コロナウイルス禍の影響はやはり深刻で、怖がらせ隊が今秋までに請け負っていた約10本の仕事がいったんキャンセルになったという。

 「コロナ禍におけるお化け屋敷」について尋ねた記者に、岩名さんはまず、典型的なお化け屋敷のパターンを教えてくれた。暗く狭い道を通り抜けようとすると、突如として壁がはがれ、奇声を発したお化けが襲いかかってくる。客は負けじと大声を張り上げ、逃げ出す――。

 「つまり、これまでのお化け屋敷の恐怖体験は、『3密』を利用してきたんです。これまでの作戦はもう使えないですね」

 では3密を避け、ソーシャルディスタンスを保つとどうなるのか。お化けがマスクを…

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生野由佳

兵庫県出身。2003年入社。福島支局、阪神支局、大阪社会部、2度目の阪神支局を経て2020年4月より統合デジタル取材センター。JR福知山線脱線事故や阪神大震災を中心に取材してきました。被害者支援や障害福祉分野に関心があります。趣味は銭湯巡り。

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