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語り残す

戦争の記憶 意味知らずに作業 原爆のための鉱物を採掘した 福島の前田邦輝さん(90) /徳島

原爆開発のための放射性鉱物採掘に携わった当時を語る前田邦輝さん=共同

 福島県石川町で育ち、中学3年になった1945年4月、同級生約150人と勤労動員で放射性鉱物の採掘をすることになった。鉱物にわずかに含まれるウランを集めるためとは聞いていたが、陸軍の原爆開発「ニ号研究」の一端だったと知るのは戦後のことだ。

 中学では勉強は2年までで、3年からは首都圏の工場へ行くことになっていた。しかし命じられたのは、それまで上級生がやっていなかった町内での採掘と飛行場建設だった。元々、町はガラスなどの原料になる鉱物の産地。その中には微量の放射性鉱物があることも知られていたらしい。

 同級生は2組に分けられ数週間おきに採掘と飛行場建設の現場を行き来した。採掘は全て手作業で、スコップとくわとつるはしだけ渡された。まずは鉱物を含む岩盤に届くまで、斜面の表土を取り除く作業を行った。

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