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石油を原料とする従来型のプラスチック(石油プラ)は、投棄による海洋汚染や焼却時に排出される二酸化炭素(CO2)が国際的な環境問題になっている。農業大国ブラジルでは、サトウキビを原料とする植物由来のバイオマスプラスチックが企業主導で普及している。
最大都市サンパウロのスーパー。買い物客がバイオマスプラスチック製のレジ袋に商品を入れ、帰路に就いていた。サンパウロでは2015年からスーパーなどで石油プラ製レジ袋の利用が禁止され、再生可能素材を51%以上含んだレジ袋の利用が義務付けられた。多くのスーパーはコスト増を理由に無料だったレジ袋を有料に切り替え、今ではエコバッグを利用するのも日常的だ。
ブラジルでは環境保護意識が高まり、環境負荷が大きな石油プラ製品を生産する企業に対して、消費者や投資家の視線が厳しさを増している。そこで、プラスチックの素材となるポリエチレンや樹脂を手掛ける同国最大の化学メーカー「ブラスケム」が目をつけたのは、サトウキビから抽出するエタノールだった。
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