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森健の現代をみる

戦争体験や記憶、どのように継承すべきか 今回のゲスト 吉田裕さん

リニューアルを機に刷新された東京空襲被災地図の前で対談する森健さん(左)と東京大空襲・戦災資料センター館長の吉田裕一橋大名誉教授=東京都江東区で8日、西夏生撮影

 敗戦から75年、戦争体験者は加速度的に減少している。戦争体験や記憶を、将来に向けて継承するために研究者や行政、資料館などは何をすべきなのか。東京大空襲・戦災資料センター館長で一橋大名誉教授の吉田裕さんと、ジャーナリストの森健さんが論じ合った。【構成・栗原俊雄、撮影・西夏生】

資料散逸防ぐことが課題 吉田さん

公文書の扱い現在に通じる 森さん

 森 ご著書『日本軍兵士』(中公新書、2017年)では最前線の兵士の実像を丁寧に分析し、描かれています。第二次世界大戦の日本人死没者は310万人とされますが、そのうち推計で9割近くが敗戦に近い1944年以降の犠牲者=注<1>=ということに驚きました。

 吉田 44年7月、日本が「絶対国防圏」つまり失ってはならない地域としてきたマリアナ諸島のサイパン島が陥落しました。この戦闘で戦力の中核であった日本海軍の機動部隊が壊滅し、同諸島から米軍の爆撃機B29による日本本土爆撃が可能になりました。この時点で日本の敗戦は決定的でした。にもかかわらず日本では「国体護持」に固執したこともあって戦争終結の意思決定が遅れ、死者が増えていったのです。

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