「尊厳死議論の前に本質理解を」 ALS患者で「FC岐阜」運営会社元社長が訴え

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事件を受けて開設した相談窓口の連絡先を紹介する恩田聖敬さん=恩田さんのツイッターより
事件を受けて開設した相談窓口の連絡先を紹介する恩田聖敬さん=恩田さんのツイッターより

 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者が薬物投与で殺害されたとされる事件で、患者と面識がなかった医師2人が嘱託殺人の疑いで逮捕された。女性は安楽死を望んでいた形跡があり、金銭の授受も明らかになっている。安楽死や尊厳死を巡っては法整備の議論を求める声もあるが、ALS患者は「まずは病気や障害者の本質を理解してほしい」と、拙速な議論に警鐘を鳴らす。

 サッカーのFC岐阜を運営する「岐阜フットボールクラブ」元社長の恩田聖敬(さとし)さん(42)=岐阜市=は、2014年4月の社長就任直後にALSと診断された。しばらく公表せずチームの知名度アップに尽力し、観客動員数を大幅に増やした。ただ症状の進行は待ってくれない。最初は握力が衰え始めた。発症から1年半後には車いすの生活を強いられ、15年末に退任した。

 恩田さんは事件後に自身のブログを更新。ALSの患者の間で「安楽死の肯定派と否定派がいる」とした上で、事件で亡くなった女性について「A…

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