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チェアマン「ウイルスの強さ、恐ろしさ再認識」 定期検査で判明せず J1初の中止

J1広島-名古屋戦の中止について緊急記者会見したJリーグの村井満チェアマン

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 Jリーグは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、リーグ主導で2週間に1回、各クラブの選手やスタッフらを対象に定期的にPCR検査を行ってきた。1カ月に1回、PCR検査を導入しているプロ野球、5月から約1カ月かけて力士ら協会員に感染歴を調べる抗体検査を実施した日本相撲協会と比べて入念な対策を講じてきたが、今回のJ1名古屋の感染は定期検査では判明せず、その約1週間後に症状が出たことでわかった。他の競技を含めて今後も同様のケースは考えられ、対策の難しさとともに、公式戦を予定通り実施していくハードルの高さも突きつけられた格好だ。

 26日朝に感染症対策の専門家の意見を聞いて開催可否を協議し、中止決定後に記者会見した村井満チェアマンは「選手もアスリートである前に市民。社会的に感染が広がる中で選手にも感染者が出ることは時間の問題だと認識していたが、用心している選手が感染し、新型コロナウイルスの感染力の強さ、恐ろしさを再認識した」と述べた。名古屋はリーグ再開前の6月上旬に2選手が新型コロナに感染し、一時、チームの活動を中止。対策に敏感だったからこそ独自検査で早期に発見できた側面もある。

 

 2月下旬から公式戦を中止していたJリーグは6月下旬の再開前から、2週間に1回のペースで既に計3回のPCR検査を実施し、いずれも陽性者は出なかった。7月10日以降は観客を入れて開催しているが、選手やスタッフと、ファン、サポーター、報道陣らが直接接触する機会はなかった。それでも感染者が出た事態に村井チェアマンは「検査体制のインターバルが妥当かどうかの判断が迫られている」と危機感を示した。

 感染症に詳しい富山県衛生研究所の大石和徳所長は「サッカーのような瞬間的な接触プレーで感染するかは疑わしいが、選手同士の接触は避けられないので感染の可能性はゼロではない」と指摘。中止の判断は「妥当」とし、2週間に1回の検査体制などについては「全体的に対策をどのようにしていくか再確認する必要がある。Jリーグは長丁場。流行状況に合わせてやっていくのが望ましい」と話している。【福田智沙、尾形有菜】

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