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アートの扉

発見!お宝 原爆の図丸木美術館/2 丸木位里・俊 「原爆の図 第8部 救出」 不可視の脅威、表現

1954年 縦1・8メートル、横7・2メートル

 1945年8月6日、広島に、実戦兵器としては人類最初の原子爆弾が投下された。広島出身の丸木位里(いり)は、家族の身を案じて疎開先の埼玉から3日後に広島へ入った。妻の丸木俊(とし)もその1週間ほど後に駆けつけた。

 「原爆の図 第8部 救出」は、右隻に劫火(ごうか)に焼かれる人びとの群像、左隻には数日後に救援活動に入った人たちが描かれている。人物描写は連続しているが、ひとつの絵にふたつの時間が共存する。絵画は写真のように目の前の現実を切りとることはできないが、複数の異なる場所や時間を重ねることで、現実を超えた世界を表現することができる。

 原爆が炸裂(さくれつ)した際の爆風や熱線による被害を中心に描いた連作の中で、「救出」の左隻は異彩を放つ。残留放射能で被爆した「入市被爆者」を描いた絵は他にない。

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