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見上げてごらん

死の選択をめぐる議論=永山悦子

治療法のない病を持つ患者のサポートや、最期をどのように迎えるかについての議論が深まることが求められる

 治療法がなく、体が動かなくなっていく神経難病を患う女性はカメラに向かってこう言った。「私が私らしくなくなるのが怖かった。天井を見て過ごし、ときどき食事を与えられ、おむつを替えてもらう。それでも生きる喜びがあるのか」「自分で死を選べることは、どうやって生きるかを選択することと同じくらい大事なこと」

 彼女のブログには、日々動かなくなる自らの体と向き合い、苦しむ胸中がつづられていた。手からものを落としたり、平らな道で転んだりするようになったこと。四つんばいで動作する様子を家族に見られてつらかったが、家族の心中を思うと、さらにいたたまれなかったこと。

 京都市で医師に「安楽死」を依頼して亡くなった女性ではない。昨年6月に放送されたNHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」に登場した女性だ。彼女は、致死薬を処方することによる「積極的安楽死」が日本で認められていないため、スイスの安楽死団体に登録し、2018年11月にスイスへ渡って安楽死を実行した。前夜まで家族と食卓を囲んでいた。

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