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忘れられた黒人集落、コロナ追い打ち ブラジルの「キロンボ」 困窮深刻

キロンボ住民のラウラ・ブラガさん=ブラジル南東部ウバトゥバで2019年7月4日、山本太一撮影

 ブラジルで、キロンボと呼ばれる黒人集住集落が苦境に立たされている。ポルトガルの植民地時代、アフリカ出身の奴隷が重労働から逃れて築いたキロンボでは、今もその子孫らが貧しい生活を送る。新型コロナウイルスの流行が打撃となり、住民の生活困窮が深刻になっている。

 約40家族、300人が暮らす南東部ウバトゥバのキロンボ。密林に囲まれた集落には質素な住宅が点々と並ぶ。約10年前に電気は開通したものの、上水道はなく、川の水を引いて生活に使う。道路は未舗装だ。

 集落の指導者、ラウラ・ブラガさん(64)は「コロナ禍で住民の生活はかなり厳しい。それでも、行政の支援はほとんどない」と訴える。ブラガさんによると、住民の大半は周辺の自然を案内する観光ガイドとして細々と生計を立てていた。だが3月以降、新型コロナ対策で社会・経済活動が規制され、仕事ができずに収入はほぼ途絶えた。集落外のレストランなどで働いていた住民もほとんど解雇された。貧困層向けの月600レアル(約1万2000円)の支援金も、行政の混乱のため、多くの住民が受け取っていない。

 ブラジルの新型コロナの感染者数は240万人超で、死者数は8万7000人超。いずれも米国に次いで2番目に多い。ブラガさんも6月上旬、新型コロナに似た症状を発症し、公的医療機関を受診した。医師に検査を求めたが断られたという。…

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