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スコットランド「独立」、コロナで再燃 英政府と違う方針…自治政府を再評価か

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スコットランドのロジーマス空軍基地で職員の家族らと話すジョンソン英首相=23日、ロイター
スコットランドのロジーマス空軍基地で職員の家族らと話すジョンソン英首相=23日、ロイター

 英スコットランドで独立支持の機運が再燃し始めている。英国は、新型コロナウイルス感染による死者数が欧州最多で、ジョンソン首相の対応が批判されている。一方、独自のコロナ対策を実施するスコットランド自治政府も感染抑止に成功しているとは言い難い。なぜ、独立を支持する人が増えているのか。

4000人死亡疑いでも…

 「国家統合はとてつもなく強い制度。統合は終始一貫して我が国を支えてきた」。ジョンソン首相は23日、スコットランド北部オークニー諸島でこう述べ、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの四つの「国」からなる連合王国の統合維持の重要性を強調した。

 24日で就任1年のジョンソン氏がスコットランドであえて統合を訴えたのは、独立機運をけん制するためとみられる。英紙サンデー・タイムズが7月5日に明らかにした調査機関との共同世論調査の結果では、スコットランド住民の54%が独立に賛成で、反対の46%を上回った。3月の同紙調査から賛成が5ポイント増、反対が5ポイント減だった。

 BBCスコットランドと調査会社による5月の世論調査では、スコットランド住民の82%がコロナ禍へのスタージョン自治政府首相の対応を「良い」とする一方、ジョンソン氏の対応は「良い」は30%で「悪い」が55%と、評価がはっきり分かれた。

 英国では、新型コロナによる死者数が4万5000人超に達する。他の欧州諸国に比べてロックダウン(都市封鎖)が遅かったことや、検査キット不足などによって感染確認の検査が早期に普及しなかったことなどが感染者、死者数の拡大要因として指摘され、政府の対応が批判されている。

 スコットランド自治政府は、公衆衛生や公共交通などコロナ対策関連分野も含め広範な行政権限を持つ。スタージョン氏はロックダウンの解除には慎重な姿勢で、英政府によるイングランドでの段階的解除よりも遅いペースで緩和に取り組む。また、店内でのマスク着用の義務化など英政府の決定に先駆けて実施した施策もある。ただ、スコットランドの死者数は疑い例を含めて4000人を超えており、人口…

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