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容疑の2医師、報酬が前提 口座番号伝え入金促し女性が金額提示 ALS嘱託殺人

山本直樹容疑者を乗せ、京都府警中京署に入る車両=京都市中京区で2020年7月23日、川平愛撮影

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 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性に頼まれ、薬物を投与して殺害したとする嘱託殺人容疑で医師2人が逮捕された事件で、医師が報酬を前提に女性とやり取りしていたことが、捜査関係者への取材で明らかになった。女性から医師に130万円が振り込まれたが、医師が口座番号を先に伝えた後、女性が金額を提示していた。医師は事件前にブログなどで報酬の必要性を強調した。

 いずれも医師の大久保愉一(42)=仙台市泉区=と、山本直樹(43)=東京都港区=の両容疑者が京都府警に逮捕された。容疑は2019年11月30日午後5時半ごろ、京都市中京区の林優里さん(51)の自宅マンションを訪れ、依頼を受けて薬物を投与し殺害したとされる。2人は女性の主治医ではなく、面識もなかった。

 捜査関係者によると、ツイッターで闘病の苦しさや安楽死の希望を発信していた女性に、大久保容疑者が18年12月末にツイッター上で接触。女性とやり取りを続けていたが、事件直前から非公開のダイレクトメッセージやメールで連絡を取り合った。

 女性は「お金を払ってでも死にたい」と大久保容疑者に繰り返し伝えていたが、大久保容疑者が19年11月、山本容疑者の口座番号を女性に伝え、入金するよう促したという。その後、女性が金額を提示した。同月21日に50万円、2日後に80万円が振り込まれており、女性がインターネットバンキングを利用したとみられる。

 女性は事件前、スイスの自殺ほう助団体への依頼を検討。費用などを調べており、提示金額の参考にした可能性があるという。

 大久保容疑者はブログやツイッターで安楽死に関する投稿を重ねていた。19年5月にはブログに、「『安楽死は500万(円)』なんてふっかけても支払えないでしょう」「リスクを背負うのに、まったくのボランティアではやってられません」などと書き込むなど、報酬にこだわりをみせていた。【千葉紀和】

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