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悩める親へ育児本出版 小児科医・松永正訓さん 精神的距離、寸詰まり

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インタビューに答える小児外科医の松永正訓さん=東京都千代田区で2020年6月24日、宮間俊樹撮影
インタビューに答える小児外科医の松永正訓さん=東京都千代田区で2020年6月24日、宮間俊樹撮影

 「今の親子は寸詰まっている」。小学館ノンフィクション大賞受賞の医師、松永正訓さん(58)が面白い言い方をした。寸詰まりなんて表現、久しぶりに聞いた感じだ。新著「小児科医が伝える オンリーワンの花を咲かせる子育て」を出したばかりの小児外科医に、育児のあり方を聞いた。

 「毎日、クリニックで診療していると、親と子の精神的な距離がすごく寸詰まりになっていて、子への愛情が強すぎると感じる」。ひどい虐待も報じられるが「あれは例外中の例外。今の親はもう必死に子育てしている感じ」。寸詰まりだと、あそびがない分ポキッと折れそうだ。

 小児外科が専門の松永さんは大学病院での勤務医時代から開業医の現在まで33年、子供を診てきた。「僕が子供だった昭和40年代は3人、4人の兄弟姉妹はいくらでもいたし、親は子を放りっぱなし。でも今は大体が一人っ子か2人で『こんな軽い病気でクリニックに来るの?』と思うほど、親が何でもかんでも医者の助言を求めたがる。英語にスイミング、ピアノと競うように習い事に通わせる必死さが、見ていてきついと感じます。もっと楽に自由でいいと言いたくて、この本を書きました」

 松永さんの言う「必死さ」とはどんな感じなのか。

 「リカちゃん…

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