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読書日記

著者のことば 輪舞曲(ロンド) 朝井まかてさん 大正の名女優、演じた「私」

『輪舞曲』を刊行した著者の朝井まかてさん=大阪市阿倍野区で2020年7月3日午後4時7分、清水有香撮影

 ■輪舞曲(ロンド) 朝井(あさい)まかてさん 新潮社・1815円

 大正時代の演劇界で、華やかな光を放った伝説の名女優、伊澤蘭奢(いざわらんじゃ)(1889~1928年)。その生涯を、本人と彼女をとりまく男4人の多視的な「ロンド形式」で描いた。「私、四十になったら死ぬの」が蘭奢の口癖だった。「こういうことを言う女性って嫌な女に決まっているんですよ。でもね、嫌な女の方が書きがいがある」。その「芝居がかった口癖」に呼ばれるように筆を執った。

 島根・津和野の旧家に嫁いだ繁(しげ)(後の蘭奢)。上京時あに見た大女優・松井須磨子の舞台に魅了され、27歳で夫と幼子を捨てて女優として生きる道を選ぶ。時は大正時代初期。「江戸幕府による女歌舞伎の禁止以降、女性は職業として演じることを300年もの間奪われた。女優になることの困難があった混沌(こんとん)とした時代でどう生きたかを、書きながら観察している感じがして面白かった」

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