梅雨空のわずかな晴れ間をついて、青いジャンプスーツの少年が踏み切り台から飛び出した。7月11日、長野県白馬村にある白馬ジャンプ競技場。近くの旅館「しろうま荘」で支配人を務める丸山俊郎さん(45)は、地元の高校生たちがスキージャンプの練習に励む姿を眺めていた。
丸山さんは今夏に予定されていた東京オリンピックの聖火ランナーに選ばれていた。新型コロナウイルスによる延期がなければ、4月2日に同村の第1走者として走り、村出身のノルディック複合の渡部暁斗選手(32)や元モーグル選手の上村愛子さん(40)に聖火をつなぐことになっていた。
「1998年の長野五輪が自分の原点。聖火リレーでそのレガシー(遺産)を、次の世代に引き継ぎたいと思っていたのですが」。青いジャンプスーツの着地を見届けると、さみしげに言った。
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