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恋ふらむ鳥は

/62 澤田瞳子 画 村田涼平

 筑紫はもともと、海一つ挟んだ百済(くだら)の方が都より近い土地柄。加えてかの地の人々はこの二年の間に、倭(わ)から送られた軍勢や兵粮(ひょうろう)・武具のおびただしさを目にしている。そんな倭軍を打ち破った唐・新羅(しらぎ)軍の強大さに、人々が震えあがるのも、無理はなかった。

 加えて今後、着の身着のままで逃げ出してきた百済難民、血泥にまみれた敗残の将兵が筑紫に到着すれば、彼らの恐怖はいや増そう。そして無残なまでの負け戦の様は、口から口へと伝えられ、やがては飛鳥の民をも混乱のただなかに突き落とすはずだ。

 そして実際、百済を全面的に支援してきた倭を、唐・新羅が許すわけがない。百済が敗北した今、倭国はかの国になり代わって、二国との戦に臨むこととなろう。

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