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莫高窟の「千仏図」配色分析 視覚で宗教的空間に 国立民族学博物館助教 末森薫さん /大阪

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国立民族学博物館の助教に就任した末森薫さん=大阪府吹田市で、宮川佐知子撮影
国立民族学博物館の助教に就任した末森薫さん=大阪府吹田市で、宮川佐知子撮影

末森薫さん(40)=豊中市

 国立民族学博物館(吹田市)の助教に4月、就任した。専門は文化財保存科学。博物館での資料管理に携わる一方、「砂漠の大画廊」と呼ばれる中国・敦煌の世界遺産「莫高窟(ばっこうくつ)」の千仏壁画の研究に力を注ぐ。

 大学4年の時、タイに1年間留学し、バックパックを背に各地の遺跡を回った。カンボジアのアンコールワットでは、壮大な景観に圧倒された。留学をきっかけに、遺跡の帰属を巡るカンボジアとタイの国境問題にも関心を寄せた。「古代ロマンだけでなく、現代社会の問題にも関係している」と実感。卒業後は就職するつもりだったが、「遺跡に関わる仕事に就きたい」と、世界遺産専攻のある筑波大大学院に進んだ。

 研究フィールドに選んだのは莫高窟。シルクロードのオアシス都市として栄えた敦煌中心部から約20キロにある。崖面に築かれた石窟の内部には塑像や壁画が残り、仏教芸術の宝庫として知られる。

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