新型コロナウイルス感染症を巡り、外出自粛を求める政府の緊急事態宣言の全面解除から2カ月がたった。夏休みを短縮して授業を行う学校が多いが、子どもたちは感染しやすかったり、大人より感染を広げやすかったりすることはあるのだろうか。これまでの研究によって見えてきた子どものリスクとは?
北九州市立小中学校5校で5月下旬~6月上旬、児童生徒計14人が新型コロナウイルスに感染した。うち一つの小学校では同じクラスで計6人の児童が感染。クラスター(感染者集団)が発生した疑いが生じた。また、富山市の一つの小学校では4月に児童の感染が確認された後、同じクラスの児童3人と担任教諭の計5人の感染が判明した。
子どもは新型コロナの感染が広がりやすいのか。日本小児科学会などによると、学校や保育園でクラスターが起きやすいことを示す証拠は今のところないという。海外の報告では、オーストラリアの15校で生徒、職員各9人が感染したが、濃厚接触者863人のうち感染が確認されたのは2人だけ。欧州でも9歳の患者が三つの学校やスキー学校で100人以上に接触したが、誰にも感染しなかった。
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