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PCR拡大なぜ遅れた①流行初期、人もモノも不足 露呈した「もろさ」

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新型コロナウイルスの検査で持ち込まれた検体の不活化処理をする防護服を着用した検査員=東京都新宿区の東京都健康安全研究センターで2020年4月16日、長谷川直亮撮影
新型コロナウイルスの検査で持ち込まれた検体の不活化処理をする防護服を着用した検査員=東京都新宿区の東京都健康安全研究センターで2020年4月16日、長谷川直亮撮影

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、感染の有無を調べるPCR検査(遺伝子検査)が一向に増えないことが問題となった。検査を受け持つ保健所、感染症対策を担う厚生労働省、そして首相官邸。関係者の動きを追っていくと、それぞれの思惑が交錯したまま、対応が遅れていった背景が浮かんでくる。

 今でこそ、1日あたり3万2000件超の検査能力(7月18日時点)が備わった日本国内のPCR検査。新型コロナウイルスの感染拡大が迫りつつあった2月中旬、その能力は300件前後にとどまっていた。

 国内で初めて新型コロナの感染が確認されたのは1月15日だった。政府は24日の関係閣僚会議で、国立感染症研究所(感染研、東京)に加えて各地の地方衛生研究所(地衛研)でもPCR検査を実施できる体制を整備するよう指示。28日には新型コロナ感染症を感染症法の指定感染症とし、PCR検査は公費負担の行政検査となった。翌日から感染研が各地の地衛研に病原体検出試薬を発送し始め、感染研、地衛研を軸とする検査の枠組みができ…

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