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コロナが顕在化させた「新型格差社会」の処し方とは 山田昌弘・中央大教授

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山田昌弘中央大教授=2019年6月6日、小国綾子撮影 
山田昌弘中央大教授=2019年6月6日、小国綾子撮影 

 新型コロナウイルス禍は、家族や社会のあり方にどんな影響を与えるのか。「パラサイトシングル」や「婚活」などの新しい言葉で世相の移り変わりを切り取ってきた中央大文学部の山田昌弘教授(家族社会学)は「所得から夫婦の愛情まで、コロナショックはさまざまな格差を顕在化させた」と語る。山田教授流の「新型格差社会」の処し方とは――。【大迫麻記子/統合デジタル取材センター】 

所得格差が顕在化し、結婚が減る

 ――コロナショックで、社会はどう変化すると考えますか。

 ◆まず、新型コロナは、日本社会の「安定している人」と「不安定な人」の差を、はっきりと見せつけてしまいました。大企業の正社員や公務員はテレワークで対応でき、収入にもあまり影響が出ていない。しかし、非正規社員や自営業、フリーランスなど、経済的にもともと波のある傾向にあった人たちはもろに影響を受け、収入を大きく減らしてしまいました。

 このことは、結婚する人の数を減らす方向に影響すると見ています。日本の未婚男性の約3割が、非正規雇用、フリーランス、無職です…

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