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高橋素彦さん=スポーツ用義足で障害者アスリートを支援

 「健常者にとって走るという行為は当たり前のことだが、障害がある人にとっては違う。挑戦することに希望を持ってほしい」。障害者がスポーツに取り組むためのサポートや、競技で使う用具の研究を続けている。

 義肢装具に興味を持ったのは22歳の時。大学で精密機械工学を学び、内装業の会社に就職したが、腰を痛めて約3カ月間、動けなくなった。父は脳出血の後遺症で半身まひとなり、義肢装具を使う。その不自由さを初めて実感した。「身近に使用者がいたのに、なぜ興味を持たなかったのか」と気づき、義肢装具を仕事にしようと決意した。

 国家資格を取るため専門学校に通い、東京都内の義肢装具製作会社に就職。9年ほど働き、独立を考えていた時、専門学校時代に指導を受けた新潟医療福祉大の学科長から誘いを受けた。「キャリアの最後は教育で」と考えていたが、父と離れて暮らすことには抵抗があった。最後は家族からの「大学の教員になるチャンスなんてめったにない」との後押しが決め手になった。

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