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医療の本音

 日本の救急・外傷外科の第一人者で、ドラマ「コード・ブルー」の医療監修を務めた松本尚さんが、医療現場を巡る本音をさまざまな角度から語ります。毎日新聞紙面で掲載される記事を医療プレミアサイトに転載するとともに、当サイト独自の記事も掲載します。

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医療の本音

保健所機能の強化を=松本尚(日本医科大学救急医学教授)

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 ノーベル賞受賞者の山中伸弥先生が、新型コロナウイルス感染者が日本で少ない理由に「ファクターX」の存在を挙げられています。この「X」の一つに保健所があります。

 保健所では帰国者・接触者相談センターを開設し、PCR検査や陽性者の積極的疫学調査、クラスター発生時の施設調査と指導、電話による問い合わせ対応などをしていて、広範囲かつ緻密な活動によって一つ一つの感染の拡大を抑え込めたのだろうと推察します。

 保健所は、1937年制定の保健所法によって、結核などの伝染病のまん延に対する衛生思想の啓発や疾病予防を目的に設置されました。現在では94年改正の地域保健法の下、感染症対応や精神保健、食品・環境衛生に関する指導、医療法に基づく医療機関の監視など業務は多岐にわたります。2005年には国の地域保健対策検討会が保健所を中心とした健康危機管理体制の構築、特に「原因不明の健康危機」「災害有事・重大健康危機」…

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