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「知識共同体」と連携、日本が音頭を 秋山信将・一橋大院教授

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秋山信将 一橋大学国際・公共政策大学院教授=東京都内で2019年6月24日、和田浩明撮影
秋山信将 一橋大学国際・公共政策大学院教授=東京都内で2019年6月24日、和田浩明撮影

 新型コロナウイルス禍の中、世界が分断を深めている。米国と中国の対立が激化し総領事館を閉鎖し合うなど主権国家の自己主張が強まる一方、トランプ米政権が世界保健機関(WHO)脱退を宣言するなど国際協力は後景に追いやられた感がある。しかし、新型コロナ対策をはじめ、気候変動やテロリズム、核拡散など、多国間連携が必要な地球規模の問題は山積している。国際協力の機運をどう高めればよいのか。在ウィーン国際機関日本政府代表部で公使参事官を務めた経験も持つ一橋大国際・公共政策大学院の秋山信将教授に聞いた。【和田浩明/統合デジタル取材センター】

米中対立時こそ求められる多国間主義

 ――新型コロナ禍のさなかに米中対立は深刻化し、世界の分断も懸念されます。

 ◆米中などの競争が激化していることは事実でしょう。ただ、大国間の戦略的対立と多国間協調の機運の低下が必ずしも結びつくものではなく、国際協力の余地はあると思います。

 また、中国に対する不信と、国際機関に対する不信も、区別して考えるべきだと思います。例えばWHOに対して加盟国への情報提供が不十分で中国寄りといった批判があり、日本も脱退した方がいいといった声もありますが、それは短絡的に過ぎるでしょう。

 国際社会において我々が対処しなければならない事態は多様です。その解決は、大国間の地政学的なゲームの海をうまく泳ぐことだけで得られるものではありま…

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