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石原慎太郎氏の「相変わらずな」発言にげんなり 「ババア発言」訴訟の元原告

「ババア発言」を批判し、東京・巣鴨でお年寄りに賛同を訴える女性グループ=2002年11月4日

 元東京都知事の石原慎太郎氏(87)が、ツイッターの投稿で難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)について「業病」(前世の悪業<あくごう>の報いでかかる病気)と表現した問題。過去にも繰り返されてきた石原氏の差別的発言を、毎日新聞の記事データベースからたどり、通底する思想を探るシリーズの2回目は、「女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄」とした「ババア発言」だ。当時、「女性の尊厳を否定し、差別と排除をあおる」として損害賠償や謝罪広告を求めて提訴した原告団の一人で、お茶の水女子大名誉教授の戒能(かいのう)民江さん(75)に話を聞いた。【野村房代/統合デジタル取材センター】

 まずは問題となった「ババア発言」を詳しく見てみたい。2001年11月6日号の「週刊女性」で、当時東京都知事だった石原氏はテレビ番組で対談した大学院教授の言葉として、こう述べている。

 <これは僕がいってるんじゃなくて、松井孝典がいってるんだけど、“文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものは「ババア」”なんだそうだ。“女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄で罪です”って。男は80、90歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を生む能力はない。そんな人間が、きんさん・ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害だって…。なるほどとは思うけど、政治家としてはいえないわね(笑い)。まあ、半分は正鵠を射て、半分はブラックユーモアみたいなものだけど、そういう文明ってのは、惑星をあっという間に消滅させてしまうんだよね。>

 これに対し、02年12月20日に都内在住・在勤の女性119人(のちに131人)が原告となり、石原氏を東京地裁に提訴した。このことを伝える翌21日付の社会面記事は次のように石原氏の反論も書いている。

 <石原知事は20日の会見で「(大学院教授の)言ったことを紹介しただけで、それを…

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残り2020文字(全文2825文字)

野村房代

2002年入社。岡山支局、東京・生活報道部などを経て20年春から統合デジタル取材センター。ファッション、アート、カルチャーについて主に取材。また、障害や差別など光が当たりづらいマイノリティーの問題に関心がある。1児の母。最近の趣味は、巣ごもりを機に始めたビオトープとガーデニング。

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