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太陽フレア発生を予測する数式開発 大規模停電など回避へ光 名古屋大

米航空宇宙局(NASA)の太陽観測衛星が捉えた太陽フレア(右下)。特殊な光で撮影しているため実際の色とは異なる=NASA提供

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 名古屋大の研究チームは、太陽表面の爆発現象「太陽フレア」の発生位置や規模を正確に予測する物理モデル(数式)の開発に成功した。太陽フレアは黒点やその周辺のエネルギーが爆発的に解放される現象。エックス線などが地球に降り注ぎ、大規模停電や人工衛星の故障などをもたらす恐れがあるが、数式による予測で、トラブルを事前に回避できる可能性がある。31日付の米科学誌「サイエンス」(電子版)に掲載される。

 黒点内には正と負の極性を持つ磁場があり磁力線でつながっている。太陽フレアはこの磁力線の一部がつなぎ替わることで不安定化して生じるという。フレアの影響を予測する「宇宙天気予報」に多くの研究者が取り組んでいるが、これまでにフレアを発生させた黒点の形などと比較して予測するしかなく、発生数も少ないため精度も低かった。

 名古屋大の研究チームは磁力線の一部がつなぎ替わる現象に注目。どの程度の規模でつなぎ替えが起きればフレアが発生するかを計算によって予測できる数式を開発した。数式に従い、フレアの位置と規模を算出するという。2019年までの10年間に発生した九つの大規模フレアで試算したところ、七つで予測と実際の現象が一致したという。

 予測はフレア発生の数時間前から1日前に可能で、今後、情報通信研究機構宇宙天気予報センター(東京都)と協力して実用化を目指す。同大の草野完也教授(太陽地球環境物理学)は「社会基盤に影響を与えるフレアの発生予測の精度向上につながる。1、2年での実用化を目指したい」としている。【川瀬慎一朗】

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