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中学生が考案「マスクが苦手です」カードで意思表示 感覚過敏の子どもたちを知って

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「マスクが苦手」と示すカードや、音や光が苦手だと示す缶バッジ=埼玉県熊谷市の市立富士見中学校で2020年6月12日午後4時53分、大平明日香撮影
「マスクが苦手」と示すカードや、音や光が苦手だと示す缶バッジ=埼玉県熊谷市の市立富士見中学校で2020年6月12日午後4時53分、大平明日香撮影

 マスクをすると肌がかゆくなったり、頭痛に襲われたり――。新型コロナウイルス感染防止のため、学校生活でも必須となったマスクだが、刺激に敏感な「感覚過敏」のために着用できない子どもたちがいる。こうした問題に対応しようと埼玉県熊谷市の中学校が「マスクが苦手」などと意思表示するカードを必要な生徒に配布し、周囲にも理解を深めてもらう取り組みを進めている。カードを考案したのは千葉県の男子中学生で「マスク問題を機に、多くの人に感覚過敏のことを知ってもらいたい」と望んでいる。【大平明日香】

 発達障害などがある生徒が、通常学級に在籍しながら一部の授業を別の教室で学ぶ「通級指導」。熊谷市立富士見中学校の通級指導教室に通う女子生徒は元々、大きい音や明るすぎる光などが苦手だ。授業中は雑音を遮断する耳栓をしている。

 「マスクをすると、顔をしめつけられる気がして、かゆくなる」。臨時休校中、学校再開後に常にマスクの着用を求められる不安があったものの、分散登校が始まった6月、同教室の三富貴子教諭(52)から「感覚過敏のため、マスクが苦手です」と記されたカードをもらった。授業中に机の上に置くと、一時的にマスクを外しても教諭や他の生徒から指摘されることはなかった。「安心できた」とほっとしたという。周囲に理解が広がった現在はカードを使う必要もなくなった。

 三富教諭は「中学生は特に『みんなと同じじゃないといけない』と考える年ごろ。苦しいとか無理とか言いづらい。SOSを出しやすい環境をつくってあげたかった」と語る。

 感覚過敏は、発達障害…

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