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第100回全国高校ラグビー

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#最後の1年

胸に刻み続ける「7月24日」 御所実ラグビー部、16歳の死から30年

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御所実高ラグビー部にとって特別な日である7月24日。改めて飛躍を誓い、ミーティングで練習試合で出た課題を整理する竹田寛行監督(右奥)=奈良県御所市の御所実高で2020年7月24日午後1時25分、長宗拓弥撮影
御所実高ラグビー部にとって特別な日である7月24日。改めて飛躍を誓い、ミーティングで練習試合で出た課題を整理する竹田寛行監督(右奥)=奈良県御所市の御所実高で2020年7月24日午後1時25分、長宗拓弥撮影

 奈良県立御所(ごせ)実高ラグビー部はこの冬、東大阪市花園ラグビー場で第100回を迎える全国高校大会で初優勝を目指す。部員2人の弱小チームを準優勝4度の強豪に育て上げた竹田寛行監督(60)が定年を迎える節目であり、80人を超える部員にも気迫がこもる。新型コロナウイルスの感染拡大で活動制限が続いたが、6月から全体練習を再開。そして部の歩みにとって特別な日である「7月24日」を今夏も迎えた。

 奈良県御所市の同校には、その7月24日、全国の強豪校が集結していた。今夏で30回を数える合同の夏合宿だ。新型コロナの影響で例年の4分の1程度の11校の参加に絞り込んだが、御所実高にとっても今季初の練習試合の場となり、24日を挟む4日間、同校周辺にも広がる会場は熱気に包まれた。竹田氏は「今年も無事に開催できてよかった」と息をつき、30年前に思いを至らせた。この合宿の始まりとなった、ある部員の死だ。

監督就任2季目に襲ったアクシデント

 アクシデントが襲ったのは監督就任2季目の1990年5月27日だった。部員2人、廃部寸前の部を率いて1年。勧誘に駆け回って人数を確保し、定時制の天理高2部との練習試合だった。2年生だったプロップの北島弘元…

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