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「終戦記念日までに」と懸命の復旧作業
甚大な被害が出た九州豪雨で、熊本県錦町にある戦争遺構も被災した。太平洋戦争の末期、米軍の本土上陸作戦を想定して旧日本海軍が建設した人吉海軍航空基地跡。米軍を迎え撃つ兵站(へいたん)基地として造られた広大な地下施設が特徴で、2018年に町が「人吉海軍航空基地資料館」としてオープンさせた。呼び物の一つの地下施設が土砂崩れに見舞われたが、懸命の復旧作業を終え、1日から見学を再開する。【飯田憲】
雑木がうっそうと茂ったがけに開いた地下壕(ごう)への入り口。その先には総延長約3900メートルのトンネルがアリの巣のように張り巡らされている。7月4日の豪雨直後は崩れた土砂や倒木で一部の通用口が塞がった。地下施設は敗色が濃くなった大戦末期の空気感を伝えているだけに、担当者は「8月の終戦記念日までに何とか復旧させたかった」と打ち明ける。
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