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将棋

第78期名人戦七番勝負 豊島将之名人-挑戦者・渡辺明王将 第3局の12

 面白いもので、空振りと思われた8一の銀が守備に役立ってきた。勝ち運は豊島にあった。

 負け将棋には淡泊な渡辺が、ここまで指し続けるとは思わなかった。未練なのか、執念なのか、そのどちらでもないような気がした。

「負けました」

 午後9時22分。渡辺が投了した。豊島は一礼した後、手に消毒液をつけてこすり、マスクを装着した。渡辺は疲れたように眼鏡に手を当てて、押し黙っている。そしてふと思い出したようにマスクをつけた。しばらくして報道陣がぞろぞろと流れ込んできた。

 豊島は終盤で追い込まれながらも、きわどく踏ん張って2勝目。感想戦で渡辺は「2回負けるパターン」と苦笑した。序盤の失敗で延々とつらい時間を過ごし、終盤逆転かとひそかに期待したら、結局足りないという残念パターン。「悪い時間の長いほうが結局負ける」というのは将棋界あるあるで、渡辺はこの法則に当てはまってしまった。

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