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経済観測

貿易・資本自由化に逆行の動き=ベトナム簿記普及推進協議会理事長・大武健一郎

 新型コロナウイルス禍によって戦後日本が経済発展してきた前提が揺らぎ始めている。

 日本は食料やエネルギーに乏しい国であるため、その打開を図るために戦前に旧満州(現中国東北部)に進出し、世界の列強の反発を受けて敗戦という結果に終わった。その後平和になった世界は資源を含めた貿易の自由化へと向かった。その中で日本は、自動車産業など世界の工場としての地位を築き、食料やエネルギーを輸入し、いつのまにか「ものづくり大国」となった。日本国内では反対も多かったが、資本の自由化が進み、多くの企業が海外へ進出し、今や日本は対外純資産で世界一の国になった。

 平成の時代に入ると、少子化と高齢化が進み、労働力不足が顕在化してきたが、日本経済はアジアの国々からの安い労働力に支えられて低成長とはいえ発展を続けた。ところが今回のコロナ禍でヒトの移動は制限されて、多くの国々との交流はほとんど止まってしまった。今後も以前のようには回復しないと思われる。

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