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『翻訳の授業 東京大学最終講義』=山本史郎・著

『翻訳の授業 東京大学最終講義』

 (朝日新書・869円)

′you are only quite a littlefellow in a wide world after all.′′Thank goodness!′

 「結局、君は広い世界の小者でしかない」「ありがたい!」と直訳される会話。「翻訳」するとこうなる。「君とてしょせんちっぽけな存在にすぎん。世界はとてつもなく大きいのじゃよ!」「くわばらくわばら」

 著者は昨春東大を退官した英文学教授で、トールキン『ホビット』などの邦訳でも知られる。冒頭の引用は同書より、魔法使いと主人公の会話。翻訳とは、文章を手がかりに、作者の脳内イメージ(造語で「意味空間」)を己の頭の中に再現し、そこから別の言語で「適切な表現を引っ張り出してくる」営み、と著者は説く。魔法使いが言外ににおわせる「私が黒幕だ」という意識をも写し取ってこそ、翻訳なのである。

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