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今週の本棚・著者に聞く

松田青子さん 『持続可能な魂の利用』

=中央公論新社提供

 ◆松田青子(まつだ・あおこ)さん

 (中央公論新社・1650円)

 この国から「おじさん」が消える――。突拍子もない設定のようだが、医学部の試験で、土俵上の救命で、女性が排除される現実を思えば荒唐無稽(むけい)とは笑えない。「おじさんが選んでおじさんが決める日本の家父長制社会を書きたかった」。初の長編小説で、いびつな男性社会を鋭く描いた。

 30代の非正規社員、敬子は「おじさん」社員のセクハラで会社を辞める。「普通に日本で暮らし、気づけばとんでもなく嫌な目に遭っていたと目覚める女性を主人公にした」。退社後、敬子は「革命」を歌う女性アイドルに魅了され、擦り減った魂を満たしていく。そのグループも「おじさん」の演出と知りながら。「私もアイドルにはまった経験がある。日本の社会に似て男性が女性を搾取する構造なのに、なぜひかれるのかを言語化しよ…

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