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海辺の映画館-キネマの玉手箱 巨匠の遺言、熱い思い

 <土曜カルチャー>

 広島県尾道市にある海辺の映画館「瀬戸内キネマ」が閉館を迎えた。最終日に催されたのは「日本の戦争映画大特集」のオールナイト興行。映画を鑑賞していた3人の若者、毬男(厚木拓郎)、鳳介(細山田隆人)、茂(細田善彦)は突然、稲妻の閃光(せんこう)を浴び、スクリーンの世界へと入り込んでしまう。舞台や時代は幕末、戊辰(ぼしん)戦争、日中戦争へと移り変わり、さらには原爆投下前の広島へ。彼らはそこで移動劇団「桜隊」のメンバーと出会い、彼女たちの運命を変えようと駆けずり回る。

 自らを“映画作家”と称した大林宣彦監督の遺作であり、若い世代に向けた遺言にほかならない。脚本も自らが手がけ、映画愛と平和への熱い思いがあふれんばかりに詰まっている。20年ぶりに郷里の尾道で撮影した。B級の味わいを狙った場面が散見され、VFX(視覚効果)の技術も決してうまいとは言いがたいが、ストーリーの運び方が巧み。後半に進むにつれて面白さが加速する。異例の長尺(2時間59分)が気にならない。

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