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東日本大震災

部活も怒られたこともみんな思い出 震災乗り越えた校舎に別れ 女川小・中

現校舎最後の記念撮影で手を取り合う女川中の生徒たち=宮城県女川町の同校で2020年7月31日、百武信幸撮影

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 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県女川町の中心部に女川小・中学校の新校舎が完成し、現校舎で最後の終業式の31日、女川中と女川小の児童生徒がそれぞれ、思い出の詰まった学びやに感謝と別れを伝えた。

 両校舎はそれぞれ町の中心部を見下ろす高台にあり、震災の津波は及ばなかったが、自宅を流された児童生徒や住民が一時避難するなど、被災の記憶を歴史に刻む。元々は女川中が1967年に完成した女川一中校舎、女川小は81年建造の女川二小校舎。今夏、小・中併設の新校舎が町役場の向かいに完成し、8月23日の2学期始業式から通学する。

 女川中ではこの日、「校舎お別れ会」が開かれた。生徒会執行部が現校舎に感謝を込めて製作した映像を全校生徒で視聴後、ベランダに並び、現校舎で最後の記念撮影。一斉に教室の方へ振り返り、「ありがとうございました」と一礼した。

「お別れ清掃」をする女川小の児童ら=宮城県女川町で2020年7月31日午前10時52分、百武信幸撮影

 3年の木村奏子さん(14)は「合唱コンクールで最優秀賞を取れたのが一番の思い出。ここは自分を成長させてくれた場所」と振り返った。新型コロナウイルスの影響で、この約5カ月間は臨時休校が続き「吹奏楽部の大会がなくなり、部活も休みで、最後にこの校舎であまり過ごせなかったのは残念。でも新校舎に通うのは楽しみで文化祭に向けて夏休みは家でサックスの練習をしたい」と話した。

 女川小では、下校前の最後の時間を「お別れ清掃」として大掃除に取り組んだ。児童たちは先輩たちの思い出が染みついた床面をぞうきんで磨くなどして感謝を表した。6年の佐藤海生さん(12)はこれまでの学校生活を「黒板に落書きして怒られたりもしたけど、すごい楽しくて、少しさみしい気持ち。震災もあって、当たり前のことが当たり前じゃないんだと学んだ。この校舎に『今までありがとう、お疲れさま』と伝えたい」と話した。【百武信幸】

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