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時代の風

コロナ禍の最適解 「ゼロか100か」を脱しよう=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員

日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介さん=玉城達郎撮影

 7月下旬の4連休、年末まで閉鎖された某大学のキャンパス近く。客の姿のない飲食店内に、頭を抱えて座る店主を見た。

 片やスポーツ大会に学園祭に修学旅行、果ては大学の講義までをも中止する教育界。片や感染再拡大の最中に旅行需要喚起策「Go Toトラベル」キャンペーンを行う政府。まさに「ゼロか100か」だが、間のどこかに最適解はないのか。東京都民は政府補助の対象外となったとはいえ、閉鎖中の大学の教員や職員が、この際だからと地方旅行にでも出かけていたら、これほどの皮肉はない。

 新型コロナウイルスの場合、パンデミック(ウイルスの感染爆発)の程度は、毎日発表される数字から推論できる。しかし世論はワイドショーにあおられ、実態無視のインフォデミック(恐怖心の感染爆発)が真っ盛りだ。厚生労働省の試算によると、20代以下の陽性判明者の死亡率は0・0%、重症者割合も0・0%なのに、キャンパスを閉鎖し各種行事を中止するとは、「知の拠点」のはずの大学がインフォデミックに陥っているのでは…

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