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人と山つなぎ、コミュニティーを/「地域の財産」森の整備に力
気鋭の経済思想家、斎藤幸平さん(33)がこれからの社会を考えるヒントを求めて現場を歩く連載。今回は、働く人が出資して経営に参加する「協同労働」がテーマ。労働者の主体的な関わりを重視する働き方とはどういうものか。地域に根ざす協同労働を実践する「ワーカーズコープ(労働者協同組合)」=*=に学ぼうと、兵庫県豊岡市へ向かった。(写真はいずれも豊岡市で撮影)
「各人が経営者として考え、行動する」。豊岡市で林業を営む「ネクストグリーン但馬」(NGT)のメンバー、竹平裕貴さん(39)の言葉を聞いた時、脳裏に浮かんだのは、自著『未来への大分岐』で2018年に対談した哲学者マイケル・ハートだった。彼は資本主義に抗する労働者の力を「アントレプレナーシップ(企業家精神)」と銘打ったのだ。
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