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藤原帰一の映画愛

プラド美術館 驚異のコレクション 自然な映像で美術紹介 言葉での語りとも調和

 海外旅行の楽しみをウイルスに奪われた夏。飛行機には乗れませんが、バーチャルな旅に出かけましょう。旅の行き先は、スペインのマドリード。エル・グレコ、ディエゴ・ベラスケス、なによりもフランシスコ・デ・ゴヤのコレクションによって知られるプラド美術館を紹介したドキュメンタリーです。

 いくつものお話が相前後しながら伝えられます。ひとつは、プラド美術館の歴史。フェリペ2世を代表とする帝国の時代にさかのぼり、美術のパトロンとしてのスペイン王の姿を描いてゆきます。帝国の版図はヨーロッパに広がっていただけに、スペインばかりでなくフランドル、さらにイタリアの美術が集められました。

 それらの作品を展示したのがプラド美術館。王立美術館として生まれ、1868年革命後に現在の名称となります。芸術を志す人はプラドに通い、出合った作品からインスピレーションが生まれる。ルイス・ブニュエルもサルバドール・ダリも、プラドを見て育ったんですね。プラドという空間の成り立ちと歴史的意義を辿(たど)るのが、この映画の第一の軸です。

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