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検証・九州豪雨

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「今までなかった」は今の災害に通用しない 奏功した自主防災の取り組み

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 7月4日の球磨(くま)川の氾濫で甚大な被害を受けた熊本県球磨村は「防災の村」として知られていた。礎を築いたのが3月まで村長を務めていた柳詰正治(やなづめまさはる)さん(67)だ。

 村議を経て初当選した2012年の7月、九州北部を襲った豪雨により熊本、福岡、大分の3県で30人が亡くなり、人的被害がなかった村でも土石流が発生した。「今まで経験したことがないような災害が毎年のようにどこかで起きている。いずれ村にも来るだろうと思った」と柳詰さん。09年に建設中止が決まった上流の川辺川ダムに代わる治水計画も進展していなかった。

 川沿いの集落のかさ上げなどハード面の対策と並行して柳詰さんは、住民の防災意識を高めることに力を入れた。15年12月に「村民防災会議」を設置し、村内を五つのブロックに分けて災害時に予想される課題などを住民自身に考えてもらう活動を始めた。

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