メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

波のまにまに

原爆写真、撮影者の消息=戸田栄

 記者をしていると、追い切れなかった取材対象がある。自分の力不足を示すことだから、記者はめったに明かさない。だが、原爆に苦しんだ人々の貴重な記録のことであるから、この欄で手がかりを求めてみようと思う。

 15年前、私は広島支局のデスクをしており、広島市内の古本市で、週刊誌風の安手の写真集を見つけた。タイトルは「永田登三写真集 ヒロシマ・1960」。当時、支局によく来た写真家の故・福島菊次郎さんと同様に、原爆症に苦しむ人々の目を背けたくなるような悲惨な様子を撮影していた。

 この種の写真は、被爆から60年後の私のデスク当時でも広島では敬遠されていた。原爆の惨禍は広く伝えたくても、そこまでは見られたくない部分があったのだ。

この記事は有料記事です。

残り621文字(全文932文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 真面目なラブホテル苦境 給付金もGoToも対象外 「推奨されていい」はずなのに

  2. 「量が多く面倒」児童の絵日記などを家庭ごみで廃棄 教員を停職処分 新潟

  3. ダム湖の流木、無償提供が人気 「ストーブのまきに」 処分費削減にも貢献 岩手

  4. 「僕が駅を利用しない方がもうかるのか」 疎外感訴える障害者 無人駅巡りJR九州提訴へ

  5. 大坂なおみ選手起用「かわいさ」狙った広告に集まった批判 その背景は

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです