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米軍による原爆投下直後、広島では残留放射能への懸念から「75年は草木も生えない」といううわさが広まった。その不安を消し飛ばすように、被爆地の樹木はたくましく生き残り、被爆者に生きる力を与えた。広島市東区の安楽寺の樹齢約350年の「被爆イチョウ」もその一つだ。寺で生まれ育った前住職、登世岡(とよおか)浩治(こうじ)さん(90)は「生きる力をもらった」と振り返る。
爆心地から北東約2キロにある寺の山門を覆うように、高さ20メートルを超えるイチョウの幹が伸びる。「幼いころは弟と落ち葉に潜ったり、かくれんぼをしたりして遊びました」。登世岡さんは15歳だったあの日、三つ下の弟純治さん(当時12歳)をこの近くでみとった。
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