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九州豪雨

2020年6月、梅雨前線の影響で九州各地が記録的な大雨に見舞われました。被害や復興の状況を伝えます。

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避難所にも病院にもいない…1週間後、母は自宅で 「早く確認していれば」 九州豪雨1カ月

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園田フサコさんの自宅にたまった土砂の撤去作業をする娘の川浪美江さん(奥)と孫の怜奈さん=熊本県球磨村で2020年8月4日午前11時24分、徳野仁子撮影
園田フサコさんの自宅にたまった土砂の撤去作業をする娘の川浪美江さん(奥)と孫の怜奈さん=熊本県球磨村で2020年8月4日午前11時24分、徳野仁子撮影

 熊本県球磨村神瀬(こうのせ)地区で九州豪雨の犠牲となった園田フサコさん(当時80歳)の自宅では4日、長女の川浪美江さん(51)=熊本市=らが泥出し作業に追われていた。園田さんは豪雨から1週間が過ぎた7月12日に自宅で見つかった。遺族は自宅に花を手向け、園田さんの死を悼んだ。

 激しい雨が降り続いた7月4日午前7時半ごろ、親戚から川浪さんの携帯電話に「神瀬の方がすごいことになってる」と連絡があった。テレビをつけると、球磨村の家々が水没した映像が流れていた。すぐに園田さんの自宅に電話をかけたが、つながらなかった。

 自宅の近所の家に電話をかけると「園田さんなら自衛隊のヘリで救助されて無事だ。どこかの避難所に居るはず」と教えてくれた。2日後の6日に同県人吉市に入り、親族と避難所や病院を回って母を捜した。途中で出会った近所の人は全員が「園田さんなら裏山に逃げて一番に救出されて助かったよ」と話した。「良かった。無事なんだ」

 しかし、避難所を巡っても避難者名簿が作られておらず、どこに行っても母の姿はなかった。1…

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