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熊本県南部を中心に甚大な被害をもたらした豪雨災害は4日、発生から1カ月を迎えた。65人が死亡、2人が行方不明になっている熊本県の被災地では、各地の住民や自治体職員らが犠牲者に追悼の祈りをささげ、古里の復旧、復興への誓いを新たにした。
球磨川の氾濫で広範囲に被害が出た人吉市や球磨村では、防災無線でサイレンが鳴らされ、住民や職員らが黙とうをささげた。特養老人ホーム「千寿園」の入所者14人を含む25人が犠牲となった球磨村の松谷浩一村長は「この困難な道のりに対し、村民に寄り添って村の復旧、復興に全力で取り組む」と語った。
人吉市の犠牲者20人のうち3人が亡くなった下青井町。「宮原はり灸院」院長の宮原信晃さん(65)は2階まで浸水して骨組みだけになった治療院でけが人を受け入れられず、じくじたる思いを抱えてきた。自宅の泥出しなどで体を痛めた住民らが運び込まれても施術できなかった。
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