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熊本県南部を中心に甚大な被害をもたらした九州豪雨は、災害発生から4日で1カ月を迎えた。九州では76人が死亡、3人が行方不明になっており、熊本県では今も1411人が避難所生活を余儀なくされている。災害ボランティアが県内在住者に限定されるなど、新型コロナウイルスが被災者の生活再建に影を落としている。
球磨川の氾濫や土砂崩れで65人が亡くなった熊本県の被災地ではこの日、遺族や住民らが故人の冥福を祈った。
JR肥薩線球泉洞(きゅうせんどう)駅(熊本県球磨村一勝地(いっしょうち))前の川口商店跡では、亡くなった川口豊美さん(当時73歳)と姉の牛嶋満子さん(同78歳)の親族らが線香を供え、静かに手を合わせた。2人は約50年前から続く自宅兼店舗を引き継ぎ、切り盛りしてきた。アユ釣り客らの民宿などとしても多くの人に親しまれたが、球磨川の濁流に基礎ごと流された。流木や土砂が撤去され更地となった店の跡で川口さ…
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