豪雨で浸水した一升瓶入り焼酎3000本 蔵元「大和一」が販売 熊本・人吉
毎日新聞
2020/8/5 18:29(最終更新 8/5 20:38)
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九州豪雨で被災した熊本県人吉市下林町の球磨焼酎蔵元「大和一酒造元(やまといちしゅぞうもと)」が、一升瓶に詰めた後に浸水被害に遭った焼酎3000本を洗浄し「被災商品」として販売する取り組みを始めた。同社には各地のファンから注文や激励が相次いでおり、下田文仁(ふみひと)代表(53)は「丹精込めて造った焼酎は我が子のよう。全国からのご支援に感謝したい」と話す。
同社は明治期の蔵元をルーツとし、現在の会社として1952年に創業。米を原料にした伝統的な球磨焼酎の他、工場の敷地内に湧く温泉を使った焼酎なども販売し全国に根強いファンがいる。しかし、7月4日の豪雨で川から氾濫した水が押し寄せ、工場は1階の天井近くまで浸水。タンクに入っていた原酒の大半を失い、焼酎造りに欠かせなこうじの製造施設も壊滅的な被害を受けた。
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