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75年前に被爆した祖母と父 体験受け止め、継承へ使命 広島支局長・宇城昇

原爆死没者慰霊碑と原爆ドーム(奥)=広島市の平和記念公園で2019年10月15日、佐藤泰則撮影

 75年前のあの日、私の祖母は広島で青い空を見上げていた。「カラスみたいじゃねえ」。機影を認めて間もなく、閃光(せんこう)と強烈な爆音に倒された。まだ赤ん坊だった父は寝かされていた縁側から吹き飛び、抱きかかえて立ち上がると、まちはキノコ雲に覆われていた。祖母は力尽きていく人たちを火葬し、乳飲み子を背負って焦土を延々と歩いたのだという。

 家族の被爆体験を取材したのは2000年夏。被爆時に住んでいた場所を一緒に訪ねてくれた祖母は7年前に89歳で世を去り、原爆慰霊碑に名前が収められた。戦後と同じ歳月を生きた父も75歳になった。被爆者の肉声を聞けなくなる日は確実に迫っている。広島、長崎が同時代の出来事から歴史になっていく端境期にあることを肌で感じる。

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