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中村文則の書斎のつぶやき

芥川賞作家・中村文則さんが、いろいろな場所の「書斎」から、さまざまなことをつぶやきます。

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コロナから逃げる政権

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作家の中村文則さん=宮間俊樹撮影
作家の中村文則さん=宮間俊樹撮影

 台湾が7人、韓国が31人、日本が1534人。この原稿を書いている8月1日に発表された、新型コロナウイルスの1日の新規感染者数である。台湾の7人中6人、韓国の31人中23人は海外からの渡航者で、実質は台湾は1人、韓国は8人だ。

 タイは2人で2人とも海外からの渡航者。同じ島国のニュージーランドも2人。新型コロナウイルスの猛威は地域差があり、東アジアの日本は被害は少なく済んだ可能性が高かったが、近隣国で言えばフィリピンと同様に失敗した。

 最大の景気対策は、感染者数を減らすことではないだろうか。感染者数が激減すれば、マインドも変わり景気も当然上がる。日本が失敗したのは、オリンピックを気にするあまり緊急事態宣言を出すのが遅れたこと、その解除がやや早かったことだろうけど、その後の失敗もなかなか凄(すご)いものがある。

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