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新型コロナ 遠隔授業、聴覚障害者対応手探り

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遠隔情報保障システムを活用した授業後、内容について振り返った際のやりとりの様子。左側に学生や通訳者らの顔が映り、右側には文字情報が表示される=同志社大提供
遠隔情報保障システムを活用した授業後、内容について振り返った際のやりとりの様子。左側に学生や通訳者らの顔が映り、右側には文字情報が表示される=同志社大提供

 新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的に大学でのオンライン(遠隔)授業が急速に広がり、音声の聞き取りが難しい聴覚障害のある学生が「授業から取り残されないか」と不安と隣り合わせにいる。障害がある学生の学ぶ権利を保障するため大学側も「新しい支援方法」の模索を続ける。

 ●自宅から文字通訳

 パソコンに映し出されたのは、二分割された画面。左側にはウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」でつながった学生たちの顔、右側にはそれぞれの発言を文字通訳した文章が表示されていく。7月上旬、1年生を対象とした授業で、聴覚に障害がある同志社大学(京都市)政策学部の大田竜聖さんは、自宅で画面の文字を追っていた。文字起こしは、それぞれ自宅で授業を視聴する社会学部の小杉朱里さん(4年)と経済学部の伊藤風暉さん(3年)だ。

 大田さんは高校まで教室内の先生がマイクで話す声をFM電波を経由して補聴器に届ける機器を活用。大学入学してからは遠隔授業となり、以前と同じ形では補聴できなくなった。今は自宅のスピーカーで音声を流し、聞き取りにくい部分を遠隔で文字通訳してもらうことで補っている。

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