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津波堆積物を予測に活用 泥炭中の植物、海の生物化石…

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 北海道・東北の太平洋沿岸に大きな被害をもたらすとされる、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震。政府は4月、二つの巨大地震による津波の予測を発表した。その基になったのは沿岸地域に残る「津波堆積(たいせき)物」のデータだった。どのようなことが分かるのだろうか。

 津波は海底から多くの土砂などを巻き上げ、沿岸に打ち上げる。いつ、どこにどんな津波が来たのか。探る鍵となるのが津波堆積物だ。過去に津波が来た証拠となり、複数あれば津波の繰り返しや発生間隔が分かる。

 さらに広域で比較すると、震源域や発生する津波の規模の推計にもつながる。4月に内閣府が公表した「日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震モデル」では、岩手県から北海道の太平洋側の200件以上の津波堆積物調査資料を採用。過去約6000年間の津波の履歴から、2通りの巨大地震を推定し、津波の規模を計算した。

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