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金箔貼りがZoomで体験できる 文化継承へ、伝統工芸にもオンラインの風

金箔の装飾を施した、飛沫感染防止パネル=カタニ産業提供

 新型コロナウイルスの感染拡大で大きな打撃を受けた伝統工芸産業に、3密(密閉、密集、密接)を避けるよう求める新たな生活様式に対応したサービスが生まれている。オンラインで職人による指導を受けられる工芸体験や作家の作品販売を通じて、文化継承を図っていきたい考えだ。

 金沢市の金箔(きんぱく)メーカー・カタニ産業(金沢市下新町)では、市内の店舗で実施していた金箔貼り体験を6月からオンラインで開始。事前に金箔や皿、マスキングシールが入ったキットを送付し、予約日にオンライン会議システム「Zoom(ズーム)」でスタッフが指導する。リモートでも作業しやすいようにデザインのパターンを絞るなど工夫した。これまでの利用者は5人程度だが、担当者は「緊急事態宣言などによる休業で文化衰退の危機を感じた。今後は店頭とオンラインの両輪で体験を実施したい」と話す。同社では飛沫(ひまつ)感染防止用のアクリルパネルに金箔装飾を施す加工も始めた。金沢のひがし茶屋街で使われているパネルに着目して試作し、芸妓(げいぎ)が接客する際に使われている。

 九谷焼の製造・販売を行う上出瓷藝(しげい)(石川県能美市)では今年3~5月、九谷焼の工作キット「クタニシールキット」のオンラインショップでの売れ行きが、コロナ前に比べ急増した。器と絵柄の転写シールがセットになっており、購入者が器にシールを貼って同社に送ると、焼成されて手元に戻る。同社は「自宅での生活や食事をより充実させたい、という心理が働いているのかもしれない」と推測する。

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