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熱中症対策のカギは12度? クールなほおで夏を乗り切る

デサントとシャープが共同開発したフェースガード。ジョギングなどの運動時だけではなく通常の外出時の効果も期待されている=デサント提供

 全国で最高気温が35度を超える猛暑が続く中、熱中症のリスクを避けながら新型コロナウイルスの感染防止を図るグッズが注目されている。口元を覆いながら冷却もできるフェースガードで、氷のような保冷剤ではなく12度の「蓄冷材」を使用するという。着目したのは、体温調整の役割を担う、ある特殊な「血管」だった。【倉沢仁志】

 東京都内は7日、今年初の猛暑日(35度以上)となった。熱中症の重症者が相次ぐ恐れがあるとして、首都圏では環境省と気象庁から「熱中症警戒アラート」が発令されている。厳しさを増す暑さにどう対処するか。そのカギになるのは、「動静脈ふん合(AVA)血管」と呼ばれる組織だ。主に手のひらや足の裏にあることで知られ、ほおや鼻、耳の一部などでも確認されている。このAVA血管を冷やすことで体の深部の体温上昇を抑え、熱中症対策につながることが期待される。

 神戸女子大の平田耕造教授(被服環境生理学)によると、AVA血管には静脈と動脈をつなげるパイプとしての役割がある。収縮・拡張しながら血液の量を管理し、体温調整につなげる「バルブ(弁)」のような機能もあるという。体温が上昇して熱を体外に逃がす必要がある時には血管が拡張し、毛細血管に比べて直径は約10倍、血液の流量は約1万倍にも達する。最近は暑熱対策への効果がクローズアップされ、日本の五輪メダル有望種目である競歩では、夏場のレース中に保冷剤などで首回りや手のひらを覆って冷やしている。

 ただし氷が最適とは限らない。電機、スポーツメーカーがそれぞれの得意分野を生かして共同開発した今回のフェースガード。内側に入れる蓄冷材の温度は12度の設定だ。開発した電機大手のシャープによると、人は皮膚の表面温度が17度以下になると痛みを感じるという。痛みを感じず、かつ清涼感を得られる…

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倉沢仁志

毎日新聞東京本社運動部。1987年、長野県生まれ。2010年入社。高知、和歌山両支局を経て17年から東京運動部。レスリング、重量挙げなどを担当。高校時代には重量挙げで全国高校総体に出場したが、階級で10キロ以上軽い三宅宏実選手の記録には遠く及ばない。

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